意外と知らない!?2大結婚行進曲の違いを紹介!!

クラシック

こんにちは!バードです。

今回のテーマは結婚式の定番クラシック「結婚行進曲」です。
みなさんご存じの「あの2曲」を深掘りしていきます。

最後までお付き合いくださいませ!

そもそも2大結婚行進曲ってきちんと言えますか?

みなさんに質問です。

「結婚行進曲といえば?」

これを聴いて、「あれ、あっちだっけ?」「いや、こっちだっけ?」

という意見が多いのではないでしょうか。

あたまではメロディーがながれている。

でもそれが誰のどんな曲なのかは説明できない。。。

そんな方々のために、2つの曲の違いを深掘りしてゆきます!

正解はこちら。

①メンデルスゾーン/劇音楽「真夏の世の夢」より「結婚行進曲」

②ワーグナー/オペラ「ローエングリン」より「婚礼の合唱」

2曲ともに作品の中の一部の曲。
いわゆる「シングルカット」的な扱いですね。。

さあ、どっちがどっちのメロディーか当てられますか?

メンデルスゾーンがこちら

結婚行進曲 メンデルスゾーン

ワーグナーがこちら

ワーグナー 歌劇 《ローエングリン》 「結婚行進曲」

思っていたのと合ってましたか?
これ、意外とわかっている人少ないんじゃないでしょうか?

「どっちが好き?」

という意見は、かなり分かれると思うので、その辺の議論はカットします。。

それでは2曲を順に深掘りしてゆきましょう!

メンデルスゾーン/劇音楽「真夏の世の夢」より「結婚行進曲」

フェリックス・メンデルスゾーン

この曲は1842年に発表された劇音楽「夏の世の夢」の中の一曲。
メンデルスゾーンは結婚式のためにこの曲をわざわざ作ったんじゃないんですね。

これはかのシェイクスピアの戯曲「夏の世の夢」に対して作られた、いわゆる「付随音楽(バックグラウンドミュージック)」です。

作曲したメンデルスゾーンはドイツの作曲家です。
ユダヤ系の家系で小さいころから「神童」といわれた、いわゆる天才ですね。

この劇音楽、発表直後はそれほどヒットはしなかったものの、ある出来事を機に、この「結婚行進曲」がクローズアップされ、一躍スマッシュヒットを飛ばします。

その出来事が1858年1月に行われた、プロイセン王子フリードリッヒとイギリス王女ヴィクトリアとの結婚式です。

この結婚式で披露されるや、オリジナルの戯曲はどこへやら、「結婚行進曲」のみが抜き出され広く浸透してゆくこととなりました。

生まれた子供が親を超えちゃう、みたいな、ね・・・

現代でいえば(〇コモが、〇TTより大きな規模になっちゃった、みたいな感じですかね)

ワーグナー/オペラ「ローエングリン」より「婚礼の合唱」

リヒャルト・ワーグナー

対してこの曲は1850年にドイツのワイマールで初演が行われたオペラ「ローエングリン」のなかの一曲です。
作曲者のワーグナー、この方もドイツの人で、なんとメンデルスゾーンと同時期に活躍していました。
(厳密にはメンデルスゾーンの方が4歳先輩。「師弟関係」として交流もあったそうです。)
このオペラ、台本もワーグナーが書いており、まさに「作詞・作曲/ワーグナー」、全部自分でやっちゃいましたー!
的な作品となっております。

ちなみにこのワーグナー、長い年月かけて一から制作したにもかかわらず、初演が行われる直前にドイツの革命運動に参加、しかもその革命は失敗に終わり、自身はスイスに亡命。なんと初演をこの目で見ることができなかったそうで。なんとも皮肉。。

そしてこの曲もあるイベントをきっかけに大ヒットとなるわけですが、ここまで読んでいただいた方なら、あらかた予想はつきますよね。

そうです。

1858年のプロイセン王子フリードリッヒとイギリス王女ヴィクトリアとの結婚式です。フリードリッヒは後にドイツ皇帝フリードリッヒ3世となるわけですが、これは単に一組の男女の結婚式ではなく、歴史上とてつもない一大イベントなんです、これは。
この歴史的「ロイヤルウエディング」で披露されたものですから、全世界で話題になるのは当たり前ですよね。

まさに明人上皇陛下の当時の結婚パレードを全国民がテレビの前に釘付けになった状況でしょうか。。

平成天皇のご成婚パレード

話をこのオペラに戻します。

実はこのオペラひとつ問題があって、なんと主人公のローエングリン、ヒロインのエルザとは分かれる結末となっており、そのエルザ、結局死んでしまうという、悲劇で終わってしまうのです。

「そんな不吉なオペラだったの。。。」

これ、あまり知られていない事実なんですよね。

現にドイツではいまだにこの曲結婚式でのオルガン演奏を禁止している協会があるほどなんです。

まあ、曲に罪はないし・・・

曲自体はいい曲だし・・・

やっぱしヴァージンロードはこの曲っしょ。。

こんな心の声が聞こえてきますが・・
これについての個人的なコメントは控えておきます。。

現にこの曲で結婚したフリードリッヒとヴィクトリアは最後まで円満に結婚生活を送ったようです。

結局、2曲の違いを見分けるにはどうすればいいの?

以上、2曲を深掘りしてみましたが、さて、二つをどう覚えましょうか、というお話を最後にしましょう。

ざっくり、

メンデルスゾーン → トランペットで「ぱぱぱぱーん!」

ワーグナー → オルガンで「ぱーんぱーんぱぱーん!」

これでいいんではないでしょうか。

曲調はメンデルスゾーンの方が「華やか」
   ワーグナーの方が「荘厳」

こんな感じで覚えておけば間違いないかと!

好き嫌い(「嫌い」はあんまりいないと思いますが。。)まあ、「好み」は人それぞれあると思いますが、
くれぐれも結婚式で、どっちの曲にするかで揉めないように!?

以上、バードでした!

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