震災復興を願う!「東北ユースオーケストラ」の魅力を紹介!

クラシック

こんにちは!バードです。

今回は、震災復興を目的に立ち上がった「東北ユースオーケストラ」について紹介していきたいと思います。

最後までお付き合いくださいませ!

「東北ユースオーケストラ」ってどんな団体?

2011年の東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県出身の小学生から大学生を中心とした約100名規模になる「こどもたちのオーケストラ」です。

坂本龍一さんが音楽監督を務めており、全国からの寄付金・協賛金で運営している、「一般社団法人」です。

活動は年に1回の定期演奏会(東京/東北開催)が主軸ですね。

「こども」といっても、普段は異なる団体ででそれぞれ音楽活動をしているひとたちの集まり。
演奏は本格的です。

Tohoku Youth Orchestra 東北ユースオーケストラ

結成までの道のり

結成のきっかけはもちろん東日本大震災。

震災後に「こどもの音楽再生基金」が発足します。
坂本龍一さんが中心となって基金を集め、保育園・幼稚園・小中高校の楽器の修理などを無償で行う活動を始めました。

この活動で年間、およそ2000台ほどを修復したそうです。

「せっかく直った楽器たちがあるのだから、被災した3県のこどもたちでコンサートを開こう!」

この呼びかけで集まったのが「東北ユースオーケストラ」でした。

結成初演奏は「ルツェルン・フェスティバル・アーク・ノヴァ」!

スイスの伝統的音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」。
この音楽祭はスイスのルツェルン地方で開催され毎年、世界のトップクラスのオーケストラ、指揮者、演奏家たちが集まり、年間で約10万人を越える観客が訪れる一大イベントです。

2013年、震災復興を願って、このお祭りを「日本の被災地で開催してしまおう!」「しかも移動式ドームを使って!」というとんでもない企画が立ち上がりました。

それが「アーク・ノヴァ」という移動式コンサートホールです。

巨大な風船の中でコンサートをしてしまう!
そんなイメージのホールです。

まさに「スイスから届いたノアの箱舟」ですよね。

開催地は宮城県、松島。

ここで被災地のこどもたちを集めて演奏しよう!
という名のもとに結成され、命名されたのが「東北ユースオーケストラ」でした。

イベントは大盛況で終了し、以後、
2014年(仙台市)、2015年(福島市)、2017年(東京ミッドタウン)と続いてゆきます。

その後の活動について

2013年の結成以来、「東北ユースオーケストラ」は団員の入れ替えを経ながら、年1回の定期演奏会を主軸に大小さまざまなイベント、演奏会活動を続けていました。

しかしコロナの影響で2019年12月の演奏会を最後に演奏会の開催が実現できていません。。(2021年4月現在)

しかし少しずつ、できることから、現在活動を再開し始めています。

その中でも、2021年3月5日、表参道のギャラリー山陽堂の2階で披露された「音漏れ演奏会」は話題になりましたよね。
「完全なるゲリラライブ」かつ「クラシックでこころの癒し」で、メディアに大きく取り上げられました。

そして震災から10年を迎える3月11日、FMラジオ局J-WAVEの特別編成「HEART TO HEART~希望の音」で、午後2時46分の黙とうに続き、東北ユースオーケストラのホルン三重奏による追悼の献奏がオンエアされました。

God Be with You Till We Meet Again|東北ユースオーケストラ ホルン三重奏

あとは2年間延期されている「定期演奏会」の開催を心から願うばかりです。

まとめ

震災を経験し、子どもたちはさらにたくましく成長しています。
そして何より、

「被災して僕たちのことを憐れんでほしくない」

「むしろ音楽を通して生きる希望と勇気を届けたい」

という、強い意志を感じました。

震災でも負けなかったこどもたち。

きっとコロナにも打ち勝って素晴らしい演奏を披露してくれることを期待しています!

JA共済 × 東北ユースオーケストラ 「希望の音色は、鳴りやまない。」

以上、バードでした!

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