こんにちは、バードです。
今回は、今年で発生から丸10年を迎えた「東日本大震災」について、
復興支援ソングを3つ紹介したいと思います。
「復興」はしたとしても、「震災が起きた」事実は消えることはありません。
そんな被災者へのエールを込めた、素晴らしい曲3つを解説してゆきます。
10 for 10 TOHOKU「10年後の僕ら」
東北放送による企画により立ち上がったプロジェクトです。
今回、震災10年の節目に「震災を忘れない事」「大切な人への思い」「未来への希望」を
音楽(唄)で綴ろう、とのコンセプトのもとに制作が始まりました。
東北の地から「音楽の力」で復興へのエールを送る曲となっております。
楽曲制作は「坂本サトル」さん。
青森県出身のシンガーソングライターです。
現在は地元青森を拠点に活動しています。
東日本大震災のの被災地支援活動も積極的に行っており、
今回のオファーにつながったのではないでしょうか。
作詞は、宮城学院女子大学の方々に坂本さんが直接ヒアリングし、
「感じたこと」「経験したこと」「現在の心境」などを歌詞として紡ぎあげました。
当時まだ10歳前後の小学生だった彼女らの「ストレートで無垢」な気持ちが歌詞に散りばめられています。
参加アーティストは宮城にゆかりのある方々、またこのプロジェクトに賛同した方々です。
- 坂本サトルさん
- 山寺宏一さん
- 竹森マサユキさん
- 熊谷育美さん
- 伊東洋平さん
- 浅野祥さん
- kolmeさん
- 髙橋麻里さん
- 幹mikiさん
- 八神純子さん
楽曲は2021年3月8日(月)18時~ tbcラジオ『坂本サトルひとりの時間。』番組内で初披露されました。
すでに配信は始まっていて、収益の一部は東日本大震災義援金として
被災者の方々へ送られることとなっています。
「花は咲く」
NHKが被災地支援を目的として行われた「NHK東日本大震災プロジェクト」の一環での復興支援テーマソング。
作詞は岩井俊二さん、作曲は菅野ようこさん。
ともに宮城県出身です。
ご存じの通り、現在数多くのアーティストがカバーされたり、様々なバージョンでアレンジ、編曲されて演奏されていますが、
作詞家/作曲家のご厚意で、その著作権料はNHK厚生文化事業団を通じて被災地への義援金として届けられています。
岩井さんの紡ぎだす復興への力強いメッセージが、菅野さんの生み出す抒情的な旋律と折り重なって、胸を打つすばらしい名曲となっていますよね。
個人的には臼澤みさきさんの唄う「花は咲く~盛岡2016~」がとくにおすすめです。
感情のこもった力強く、ときに繊細な唄い口調に、心を鷲づかみにされてしまいます。
2021年2月、「花は咲く」の多言語バージョンが制作されました。
国内外のアーティストの方々が、11の言語にて披露しています。
合唱曲「希望の道」「仲間とともに」
仙台市の小中学校等の全生徒が,復興への願いと復興に取組む決意を曲にして歌い継ごう, 世界に感謝の気持ちを発信していこうという思いから 作成された復興ソングです。
2013年7月、仙台市の小中学校で取り組んでいる、「児童生徒による故郷復興プロジェク ト」 の一環として企画が立ち上がりました。
仙台市内の児童/生徒から広く歌詞を募集し、次の2曲が完成しました。
小学校バージョンの「希望の道」
作詞は当時仙台市立台原中学校 の生徒 越後 瑠璃さん
中学校バージョンの「仲間とともに」
作詞は当時仙台市立南小泉中学校の生徒 薮内 海美さん
作曲は2曲ともアーティストの、かの香織さん、遊佐未森さんが行っています。
こちら、仙台市の教育委員会のホームページから
「楽曲」「楽譜」ともにダウンロードができます。
児童/生徒たちの唄う合唱曲はほんとに心に響きますよね。
当時中学生だった小中学生も、10年が経ってもう大人になっています。
しかし
合唱曲は今でも、歌い手を変えて、小中学校で歌い続けていることでしょう。
まとめ
今回、東日本大震災から10年の節目を迎え、復興ソングを3曲紹介しました。
震災から10年が経過し、徐々にではありますが、復興も進んでいます。
街の様子は新しく生まれ変わり、人びとの笑顔も戻りつつあります。
しかし
当時受けた「心のキズ」は10年という月日がたったとしても決して癒えることはありません。
人びとがこれからを力強く生きてゆくためには、「こころの支え」となるべく、勇気づけられる「音楽」が必要です。
被災地の方々が、これらの音楽を聴き、そして口ずさみながら、1日1日を前向きに、明るく歩んで行けたら素晴らしいですよね。